しばごはヤフーのリアルタイム検索っていうアプリをスマホでよく使うのですが、立命館大学とか立命館とかピクシブとか人工知能学会とか、そんなワードが盛り上がっていました。
何がどうしてどうなったのかは、既にいろいろな所に出ていますけど、バズフィードの記事でも引用しますね。
「pixiv」に投稿された成人向け小説を題材に「有害表現」を分析する研究論文が人工知能学会で発表された。概要は、ここが上手にまとめられていると思います。
論文内では、個別作品のURLや作者名も明示されており「個人を特定できる形で示すのは問題があるのでは?」「本来ゾーニングされているものを取り上げ『有害』と批判的に取り上げるのはどうなのか」など批判が集まっている。
”「モラルを疑う」pixiv上のR-18小説を“晒し上げ” 立命館大学の論文が炎上 今後の対応は”という記事です。
NEVERまとめは、使っているけど何となく嫌いなので、見ない。
まぁ、いろいろな人がいろいろな立場でモノを言ってましたけど、いくつかの問題点がありましたね。
人工知能のこととか、表現の自由だとか、立命館大学の体制とかが話題になりました。
でも、一番はR18指定の小説のことを「有害」として勝手に論文に書いてしまったことがまずかったんでしょうね。
有害と言われた作者も気持ちよくなかったでしょうし、勝手に使われてURLを晒されたことを良く思わなかったでしょう。
また、立命館大学がこの論文をチェックせずに人工知能学会に発表しようとしたようですが、まさかこんな事態になるとは思わなかったんでしょうね。
しばごの知り合いに、立命館大学出身の嫌いなヤツがいます。もちろん、今回の件には一切関係がないけど、意味もなく「立命館大はしょーがねーなー」なんていう気持ちも出てしまいました。
こんなことがいけないんでしょうけどね。
さて、細かく見ていきましょうか。
人工知能学会全国大会のページによると、今回、論文の著者は立命館大学の大学院、情報理工学研究科の近江龍一さんと、西原陽子さん(立命館大学情報工学部)と山西良典さん(立命館大学情報理工学部メディア情報学科)の3名でした。
西原陽子っていう人が指導教官でしょうかね。この方が准教授なのでしょう。
あまりの反響の多さに、論文のPDFは非公開になっています。
論文のタイトルは、ドメインによる意味が変化する単語に着目した猥褻な表現のフィルタリングって言うものです。
なかなか難しいタイトルですが、論文のタイトルは明確に何の研究かわかるようにしなさいって大学で指導を受けた記憶を思い出しました。
その点では、ちょっと分かりにくいタイトルですね。「ドメインによる意味が変化する単語」って言うところが、あいまいだと思いました。
何が有害表現であるのか変わらないけど、暗喩なんて昔から官能小説で使われていたし、東京MXテレビの5時に夢中なんて、いつも木曜日の岩井志麻子先生がメチャクチャいってますがな・・・。
「ちーん」ってベルを鳴らして「こっ」っていつも言っています。時々、思いっきり「チン」って言っちゃって笑いを誘っていますし、上田まりえはそれをうまくいなすことができるようになってきました。上田まりえアナはフリーになって、意外と良くなってきていると思います。
話が逸れましたけど、なんとなく、いろいろな表現の中から危ないワードを探し出すのが目的みたいですね。
それを人工知能にやらせていて、何がどこまでできたかっていうことを論文にしたのでしょうね。
タイムリーって言えばタイムリーな研究かもしれません。
しばごが大学2年生か3年生の時には、デジタルカメラとスキャナとどっちが性能がいいか?みたいな今思えばくだらない卒業論文を発表している先輩がいましたけど、まぁ、そんなもんです。
当時としても、くだらなかったか・・・。
Fラン大学だったんで、許してください。誰にも迷惑かけていないと思うし。
pixivイラストレーター年鑑 2017
で、研究で使ったサンプルが、ピクシブっていう小説を発表するSNSの中からR18ジャンルの人気作品を対象にしちゃったんですよね。
10サンプルのうち、8つがボーイズラブ(BL)系の作品だったようで、このことにも批判が殺到しました。
何が本当か分からないけど「有料会員じゃない無料会員しか見れないところだ」とか「10サンプルって少なくね?」とか「BL系が有害なのか!」とか、怒り狂ったツイッターの投稿を見ました。
さらに、論文の中には、作者名と小説のURLが堂々と掲載されました。
実名ではなくても、作者名を出されたらキツイと思うのでしょう。
ピクシブの利用規約の中には「勝手に使って転載しちゃダメだよ」っていうことが書かれているようですし、その観点からもNGですよね。
論文を書くときに、引用っていうのは使うのですけど、ちゃんと許可を取るべきだと思いました。
私が卒業論文を書くときって、どうしたっけ?って思いましたが、「誰々の研究によると」などと書いたような気がします。それだけじゃダメなのでしょうか。
立命館大学の対応も気になります。
この論文は、この後、人工知能学会で発表されるんでしょうかね。
そうすると、なかなかの人気になりそうですけど、取り下げるのではないかと予想します。話題になりすぎましたので、わざわざ発表する必要もないでしょう。
図解入門最新人工知能がよ〜くわかる本 人工知能の最新動向を基礎から学ぶ (How-nual visual guide book) [ 神崎洋治 ]
ピクシブはどうするの?
ピクシブもコメントを発表しました。でも、あまり介入しない方が良いような気もします。
PIXIVは、今回、めちゃくちゃ名前が有名になりましたよね。私も存在は昔から知っていましたし、アプリをインストールしていたときもありました。その後、アンインストールしましたけど、またインストールしようかな・・・って思ってしまいました。
会員も増えたのではないでしょうか。アプリダウンロード数は急増したと思います。
かなりの宣伝効果もあったので、おとなしくしておいてもいいんじゃないかな。
ピクシブは、かなり得をしたと思います。
いろいろな人のまとめとか感想も見てみます。
明日は、テレビ朝日のグッドモーニングでもテキトーなことを言う評論家も出てくるでしょうし、もっと嫌いなのはTBSのひるおびで知ったかぶりをする八代弁護士とか司会の恵(ホンジャマカ)が偉そうに語るんでしょうね。絶対に見ないな・・・。
バード羽鳥はまだしも、坂上忍とかも偉そうに何かを言うんでしょうね。見ないけど。
だから、あさイチを見てしまうんだよね。
いろいろな人が勝手に言うのはいいんだけどね。
立命館の論文の件の個人的まとめ。Webでのフィルタリングの実証実験を行う際に、猥雑な単語の抽出モデルとしてPixivのR-18小説10本を取り上げ、著者の一切の許可なくURLや著者名を論文内に明記。それを人工知能学会全国大会で発表。論文はWebでも公開された、と(現在は非公開)。 pic.twitter.com/q3vDK1a1M3
— 真柴(S.B.E.I.B.) (@SBEIB048) 2017年5月25日
それにしても、pixivが一気に話題になりましたね。
うちの奥様もこの話題のことが分かるんかなあ。分からないだろうな・・・。
二次創作が題材じゃなくても今回の問題は批難すべき大問題で、なおかつ、pixivというゾーニングされた隠れ家でほそぼそとグレーゾーンから出ないように一般の目に触れないように暮らしていたひとを論文に引きずり出していることが研究倫理的に大問題であり、
— 本村130 (@65318E_) 2017年5月24日
人工知能の可能性はまだまだありますから、楽しみです。
人工知能関連銘柄の株価が上がれば、しばごはそれでいいです。
ただ、人工知能関連銘柄とかビッグデータ関連銘柄と言われているブレインパッドは半分売ってしまったので、早すぎました。それが心残りです。
ITbookの株価も気になり始めました。動じないのがインプレスHDです。
個人用まとめ
— バイトをしていない電信レンジ (@DenshinRengi) 2017年5月25日
・立命館大学教授が「AIで隠語を看破できるようにしたい」と論文発表
・論文にpixivの「女性に人気ランキング」上位10名のrー18BL小説が引用(事実上の研究対象)される。
・論文内でもリストが作られ、作品名作品URL作者名が晒される。
・その論文を学会で発表
立命館大学の事務局関係者も今日は大忙しだったでしょうね。広報の人、お疲れ様です。
大学院生なり准教授もお疲れさまでした。明日から大変そうですね。
立命館問題、電話で確認したら、事務長さんが明日の学生の発表では今回炎上した内容(支部名も含め、作家名等)は一切どこにも出さないと確約。発表内容までは言えないけど、もしそのような記述があれば、印刷済の学会誌等があっても絶対に一切出させないそうです。今回の件も対応を考慮中とのこと。
— とーざきれーこ@駄文書き (@touzaki) 2017年5月25日
大学の倫理って何だろうな。難しい問題です。
立命の論文の件、マスコミやウェブニュースに面白おかしく取り上げられると作家さんの名前多分漏れて広がってしまうと思うので、拡散するより大学に抗議メール送るほうがずっと効果があると思う。大学はこういうのは内々に処分するので。
— ちゆ (@saltyfics) 2017年5月24日
論文なんて、だいたいそんなもんだと思います。
この書き出しは、普通だと思います。決して、いいものだとは思いませんけどね。
立命館の論文例の論文を読んでる。1行目で死んだ。
— 未識魚⏺キャラ絵と背景WS・5/27 (@mishiki) 2017年5月25日
「インターネット上には未成年に対して有害な情報が溢れている。(断定)」
いいか、こういう時には「有害とされる情報の存在が指摘される」みたいに書くんだよ。「有害」の定義もせずに断定しちゃダメだよって、これ学部生の卒論ですかね…。
迷惑を受けている人もいっぱいいそうですね。
中には、立命館大学の学生さんが、「研究を妨げるな!」って怒っていましたけど。
いろいろな人が感情を出している感じがする今回の事件。
わたし医学系のことしか分からんから文系の論文申請は調べないと分からないけど、私が解る、対象が「人(ヒト)」の場合の立命館の倫理委員会の説明載せとくね。 pic.twitter.com/JMqfeumPQE
— 六月一日 (@kanashi0401) 2017年5月24日
何かネットって誰かを叩くのが好きですね。
立命館大学の論文『ドメインにより意味が変化する単語に着目した猥褻な表現のフィルタリング』が炎上していると聞いて見に行ったが、残念ながら倫理的にも研究内容的にも擁護不能だった。長すぎるのでキャプチャで説明。https://t.co/Xjz9egBSkb pic.twitter.com/UkOs8G9Ngl
— エビフライ@宇宙の人 (@kiruria281) 2017年5月24日
今回の事件は、どうなるのかな。
週末には収束するのでしょうね。これが世の常であります。