以前、香港の銀行で証券口座を作るツアー何て言うのがありましたけど、大事なお金をどこに置いておくのは重要なことです。
税金を支払うのが嫌だと思うのは自由ですが、しっかりと税金を払うことは大事です。ごまかしてはいけません。節税はいいけど、脱税はダメですよね。
マネーロンダリングはずるい感じがします。

さて、金融庁は、埼玉縣信金(埼玉信金)がこれまで2年間にわたって海外送金して、18億7000万円がマネーロンダリング(資金洗浄)に利用されていたみたいで、これから立入検査を受けるようです。
送金した会社と、そのお金を受け取る会社が営業実態がないペーパーカンパニーだったり、送金先企業は北朝鮮関連の企業だったりしたそうです。
うーむ、先週の西村京太郎サスペンスの伊豆をテーマにした作品でもペーパーカンパニーの女が犯人だったけど、かなり怪しい感じがします。ドラマでは、毎月7億円が現金で送金されていましたっけ。
話は元に戻して、このマネロン、かなり怪しい感じがしますし、埼玉信金のチェック体制がゆるゆるな感じがします。
マネロンの抜け穴を使っていたのですね。


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香港、アラブ首長国連邦、インドネシア、台湾、ブラジルへ送金!

金融庁の関係者によると、埼玉県信金は、2016年5月から2018年1月までの期間に、埼玉県ときがわ町の自動車輸出入会社からの依頼で、23回にわたって18億円分のアメリカドル・日本円・香港ドルを送金したそうです。自動車輸出入会社って言うと、トヨタ自動車とか日産自動車みたいなメーカーと言うよりは、個人売買みたいな感じの販売代理店みたいな感じなのでしょうか。
カービュー(CARVIEW)のサービスの一つである、トレードカービューは日本の車を輸出している個人の成功例が紹介されていますけど、あれもなんとなく怪しい雰囲気があります。
ただ、今回の事件は、パキスタンではなくバングラデシュ出身の男の人が日本国籍を取得した後に作った輸出入企業とのことで、かなり匂いますねぇ。

毎日新聞さんの記事では、こんなことも書かれています。
この輸出入企業の社長は昨年日本国籍を取得したバングラデシュ出身の男性で、同信金に「バングラデシュの商社の代理人をしている」と語った上で、送金目的をいずれも「仲介貿易」と申告。書類には中古船舶や砂糖、コメ、タバコなどの輸入代金と記載していた。

 だが埼玉県信金の今年2月の監査で、送金した資金の出所や受取先の法人の実態が不明なケースが相次いで見つかった。報告を受けた金融庁が確認したところ、送金先の国や取扱商品が異なるのに、同じ金額を同時に送るなどの不審な点が多数見つかり、貿易自体が架空だった疑いが強まった。受取人の住所が架空だったケースや、北朝鮮系企業との取引が指摘されている会社も含まれていた。
バングラデシュのやり手商社マンって感じですかね。日本で成功をしたように見せかけて、実態はマネーロンダリングに使う企業に名義貸しをしていたバングラデシュ人さんなのでしょう。送金先の国や取扱品目が違うのに、同じ金額を同じ時期に送金していたら、金融庁も目をつけたくなるでしょう。そう言えば、半沢直樹の時も金融庁の人は怖かったですからね。
架空取引は許さないぞ!

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まだまだ関係者が続々と出てきそうな予感がします。バングラディッシュではなく、バングラデシュの社長の自動車輸出入会社の登記上の住所は、この会社と無関係な中古修理販売会社があったみたいですから、何か隠している感じがします。
まさにお金を動かすだけのペーパーカンパニーって感じで、犯罪収益を海外に送るための口座を作ることで機能を果たしているんですね。かなり、悪質なことを埼玉信金がしていたとしたら、これは許されません。
スルガ銀行の話題よりも地味なニュースですけど、今後はどんな展開になるのか、見守りたいと思います。




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18億円って、バングラデシュではいろいろ買えるんだろうな。
埼玉県信金、埼玉縣信金、埼玉信金。

北朝鮮が絡んでいると、かなり複雑な感じになりそうです。
香港が使われることは多そうなんですが。

愛媛銀行もどんまいです。それじゃ、済まされないけど。

マネロンはマカロンでもありません。


金融庁の人も忙しくなりますね。
障碍者雇用をしているのも水増ししていたんでしたっけ?


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